NEXUSVII. SPECIAL COLLABORATION MODEL CONVERSE PRO LEATHER 40th. ANNIVERSARY
『デザイナーのフイナムブログより引用』
NEXUSVII. 15周年記念のスペシャルプロジェクト第2弾は誕生から40周年を迎えるCONVERSE『PRO LEATHER』とのコラボレーションになります。
こちらをローカットモデルをベースにNEXUSVII.らしいスペシャルモデルに仕上げました。
実際にCONVERSE社が当時、米軍へトレーニングジムシューズを納入していた実績も考慮しNEXUSVII.らしくもある『ミリタリーオフィサーGYMシューズ』というコンセプトでデザインしました。
まず、サンプルを4回も製作頂いた程こだわった箇所はオリジナルにはない6mm仕上げの細いパイピングテープ。
部分によっては6mm幅の中に2本のミシンを落としてもらうなどの高い難易度を求めましたが、CONVERSEさんの技術で見事に素晴らしい仕上がりとなりました。
またパイピングの色味もベースのスウェードのO.D(オリーブドラブ)色からあえてブラして頂きました。
オリジナルには付くタンの部分のネームも今回はミリタリーコンセプトに合わせて目立たないクリアの素押し仕上げに。
メタルアイレットもオリジナルのPRO LEATHERでは無いディテールですが、40年代のミリタリートレーニングシューズで採用されていたブラックラッカー仕上げの物を採用しました。
使用するシューレースの幅にもこだわり、化繊のシューレースだと起きづらい褪色を表現する為、予めシューレースの色味に落とし込みました。
今回のPRO LEATHERのコラボレーション企画がスタートする際にCONVERSE社へ念入りに確認したのが、この『シェブロン&スター』と称されるこのモデルの最もシンボリックなパーツの1stモデルでの復刻でした。
中でも『スター』に並ぶ『シェブロン』と呼ばれる『くの字』型のパーツの形状は誕生した翌年にはマイナーチェンジしてしまったのですが、この最初の1976年にリリースされたPRO LEATHERの1stモデルの頃の『シェブロン』が個人的に一番格好良く感じています。
『スター』に関しても無理をお願いしました。
これまでのCONVERSE史上でも記憶にない、いわゆる『一筆書き』でのステッチワークにて『スター』を留めて頂きました。
NEXUSVII.のデニムパンツのバックポケットや『スタートート』というバッグのサイド部分にも採用しているこの『スター』の『一筆書き』でのステッチワークなのですが、アメリカ国旗の星の部分も、50年代以前の留め方はほぼこの『一筆書き』になっているのも理由の1つです。
ここだけでかなりモデルの印象も変わってしまうので、アレンジを加える際に特に重視しました。
表面全体の素材には毛足の短いスウェードを採用しました。
これは毛足の長いスウェードよりも上品に見え、コンセプトの『オフィサー』仕様にふさわしいという点に加え、手入れがしやすく発色がより綺麗に見えるのも大きな魅力です。
また様々な『ミリタリー』仕様のアイテムに共通していますが、ブランドアイコンが目立たない様に配慮し、下地と同色または同色同素材などを使用し、コマーシャル機能を打ち消すべきというルール的にも『シェブロン&スター』を同色同素材で製作する必要性があり、その中でも毛足の短いスウェードで製作して頂いたサンプルが一番、仕上がりが綺麗だったのも採用した大きな理由でした。
ソールはサンプリングソースである40年代のミリタリージムシューズに合わせ、ブラックソールを採用しました。
ヒールには『NEXUSVII.』をミリタリーパッチテープに刺繍し、採用しました。
これもコラボレーションモデルではないと実現出来ない様なディテールです。